2013.07.01
イベント情報

ヴィッツプライベートカンファレンスが開催されました ~自動車ソフトウェア技術の最先端に触れる~ レポート

ヴィッツプライベートカンファレンス ご来場、誠にありがとうございました!

2013年6月28日(金)、東京・トラストシティカンファレンス・丸の内にて「ヴィッツプライベートカンファレンス~自動車ソフトウェア技術の最先端に触れる~」を開催しました。 ご来場いただいた皆様には誠にありがとうございました。カンファレンスでは、高度化と複雑化が進む自動車向け組込みソフトウェアに関して、 情報セキュリティへの取組みやISO 26262プロセス認証の取得事例などについて講演を行いました。当日は39名の方にご来場いただき、盛況のうちに終了することができました。 ご足労いただいた参加者様 ならびに貴重なご講演をいただきましたご講演者様に、社員一同厚く御礼申し上げます。

カンファレンス概要

開催日程 2013年6月28日13:30~17:10
開催場所 トラストシティカンファレンス・丸の内 Room1
東京都千代田区丸の内1-8-1丸の内トラストタワーN館3階 地図
プログラム

■13:35 ~ 14:15
基調講演 『車載組込みシステム技術の動向と名古屋大学の取り組み』
名古屋大学 大学院情報科学研究科
附属組込みシステム研究センター センター長・教授
情報システム学専攻 教授
高田 広章 様

■14:20 ~ 15:00
招待講演 『自動車のセキュリティと、セーフティ協調の可能性』
株式会社ユビテック
UGSタスク
志田 智 様

■15:05 ~ 16:20
ヴィッツ 技術紹介
 AUTOSAR、モデルベース開発、形式手法、設計検証ツール

■16:25 ~ 17:05
事例紹介 『機能安全の潮流(過去10年)とソフトウェアプロセス認証』
アイシン精機株式会社
技術管理部 (兼)ソフトウェア技術部 主査
鈴村 延保 様

■17:30 ~ 19:30
懇親会
operetta Pizza&Seafood
丸の内トラストタワー本館2F

カンファレンス当日の様子

基調講演

名古屋大学 高田 広章教授による講演『車載組込みシステム技術の動向と名古屋大学の取り組み』では、 まず、NPO法人TOPPERSプロジェクトで開発を行っているオープンソースのAUTOSARベースOS「TOPPERS/ATK2」への取組みについて取り上げました。

現在、AUTOSARベースのOSは欧州の2~3社のベンダがほぼ独占的に提供しており、近い将来には海外製OSに独占されてしまうのではないかという危機感を持たれていました。 「パソコンのOSもWindowsとMac OS X、Linuxの三つに集約されていったが、その中の一つとしてオープンソースのLinuxが生き残っている。 TOPPERS/ATK2も三強の中で一つのオープンソースOSとしてとして生き残って行ければ良いのではないか」と将来展望を語っていました。

また、OS以外の話題として、自動車向けソフトウェアのディペンダビリティ(信頼性、安全性、セキュリティ)確保が困難になっていることにも触れました。 開発効率化と品質確保のためにすぐできることとしてCMMIやSPICE、機能安全規格への準拠、中長期的には設計抽象度を上げる(モデルベースや形式手法の採用など)、 再利用性の向上、プラットフォーム化することを挙げていました。

招待講演

株式会社ユビテック 志田 智様による講演『自動車のセキュリティと、セーフティ協調の可能性』では、 自動車向けテレマティクス機器(移動体に通信システムを搭載してサービスを提供する機器)の事例について講演いただきました。

自動車の情報を収集してエコ運転診断、危険挙動情報の収集をするだけでなく、クラウドと連携して車載計測式ガイガーマップ「UGM」を提供するなどの新しい使い方が提案されていました。
(参考:ユビテック社 車載計測式ガイガーマップ「UGM」
  車載されたテレマティクス機器は攻撃の対象になる可能性があります。車載機器に関するセキュリティ対策として、欧州ではSeVeCom、EVITAを始めとした各種プロジェクトでセキュリティの強化へと動いています。 日本国内でもIPAによる「自動車の情報セキュリティへの対策ガイド」を公開するなど、さまざまなガイドラインが登場していることなどが紹介されました。

事例紹介

アイシン精機株式会社 鈴村 延保様による事例紹介『機能安全の潮流(過去10年)とソフトウェアプロセス認証』では、 欧州がIEC61508対応を始めた2003年から10年が経過した今年までの機能安全に関する動向について講演されました。
車載向けソフトウェアは車両全体で2007年には1000万行、現在1億行、もうすぐ10億行になるペースで増加しており、ソフトウェア品質プロセス要求が高くなっています。 機能安全規格ISO26262は、今後は自動車部品の調達条件とする動きがあり、同社では人材育成、設計慣用句の普及、支援環境(ツール)の充実などに努めているとのことです。 難しいと言われる機能安全ですが、「まずは最低限理解に必要な30語を覚えてください」などの独自のノウハウで現場の技術者に機能安全の普及活動を行っているとのことです。

弊社技術紹介

また、招待講演以外にも弊社スタッフにより、『技術紹介:AUTOSAR~AUTOSAR OSの仕組みとメリット・デメリット~』、 『技術紹介:今からでも間に合う!!MBDを進めるために必要な事からプラントモデル開発での課題と取り組み事例紹介』、 『技術紹介:形式手法~セキュリティ・安全要件の形式仕様記述~』、『設計検証ツール』に関する講演が行われました。

懇親会の様子

ヴィッツは、半歩先の新技術をいち早く習得・確立し、 皆様の課題解決のお役に立てるよう、最適なソリューションをご提供して参ります。
引き続き、ご支援、ご指導を賜わりたく何卒宜しくお願い申し上げます。

今後の「ヴィッツプライベートカンファレンス」もどうぞご期待下さい!

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